能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

くるくるイライラ

明日は研究会。父が『花筐 筐之伝』のシテをします。
そこで今晩は、明日の舞台で使用する装束や小物などの支度・点検をしていました。

能装束は厚手ですし重さもあるので、着付けるときには出来るだけ動きやすいように、あちこちをきつく帯紐で締めたり、糸でパチパチ留めたりはあまりしないのですが、それでも必要最低限、糸針を使って留める部分があります。
そんな時、能装束の着付けでは普通の裁縫の糸ではなく、絹の糸を縒り上げた特殊な装束糸を使用します。実際に使用するときは、その縒ってある糸をさらにもう一回手作業で縒り上げるのですが、今日はその元糸が無くなってしまいました。ただ家に糸のストックはあったので、父と二人でその糸を糸巻きしていました。
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写真が完成形ですが、巻き付ける前は糸だけの状態になっています。それを二人一組になって、一人が糸を巻く方、一人が糸を手首に引っ掛けて絡まないように工夫する方となって行います。
裁縫をされる方はご存知だと思いますが、この糸巻きには実は幾つかコツがあって、慣れないと意外と難しいものなのです。ただ、今まで父とはこの糸巻きで一度も失敗をしたことがないので、今日も大丈夫だろうとタカをくくっていたのですが、今日はあわやという所で糸がこんがらがりそうになり、無事には行きましたが20分以上掛かってしまいました。順調に行けば5分も掛からないのですが008.gif絡まりそうになった時に、如何に辛抱強く冷静に糸を解きほぐしていけるか、これもとても重要な要素です。

今日は連勝記録に終止符が打たれなくて、本当に良かったです037.gif
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by munenorin | 2008-11-19 00:24 | 能楽日記