能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

下平氏「安宅」

今日は松涛の観世能楽堂で「下平克宏演能の会 独立20周年記念会」でした。

演目は「安宅 勧進帳 瀧流ノ伝」。下平さんが現在まで地道に研鑽を積まれてこられたその成果がしっかりと表れている、大変熱のこもった良い舞台でした。

終了後は久しぶりに出演の若手能楽師達と一緒に飲みました。私達くらいの年齢だと、舞台のことももちろん、それぞれ皆悩みやいろいろな問題を抱えています。それを聞き合ったり、意見し合ったたりすることも、お互いを良く知るためにとても大切なことです。

能は一人だけで舞台を創り出せるわけではありません。一人で創り上げることのできる世界なんてタカが知れています。皆の連帯感があって、初めて素晴らしいと感動できる舞台を産み出すことができるのです。

昨日の話の続きのようになりましたが、やはり人間関係をしっかりとするということがとても大切だと思います。我々は向こう40年位は同じ仲間と舞台を創り上げていく訳ですから。

そしてその範囲がだんだんと広がっていけば、きっともっと能楽の明るい未来が見えてくるように思うのです。
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by munenorin | 2008-09-01 01:30 | 能楽日記