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能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

迫り来る後輩!

今日は観世能楽堂で能尚会、父の従兄弟に当たる武田尚浩さんのプロの演能会です。

尚浩氏の次男・崇史君の舞囃子「高砂」、尚浩師の能「江口」、長男・祥照君の能「小鍛冶」他の番組でした。

今日は私の又従兄弟に当たります、祥照君・崇史君兄弟のことについて書きたいと思います。

祥照君は21歳で慶応大学4年生、崇史君は早稲田大学の1年生という、兄弟で早慶戦のコンビです006.gif

もともとお父さまだけにとどまらず、お母様やお婆様もしっかりされているお家なので、小さい頃から今に至るまで、すくすくと素直に育ってきている印象でしたが、特に最近になってきて、自分自身の将来に対して責任が出てきたというか、本当に舞台にしっかりと取り組むようになって来ました。
親御さんにしっかり守られているようであっても、決して過保護ではない、しっかりと目的意識を持たせて育てられたということに本当に感心しています。

昨日の記事の続きのようにもなりますが、後輩たちがしっかりしてくるというのが自分にとって、実は一番の刺激になります。絶対に彼らに追い越されてはならない、と。
もちろん舞台は勝ち負けではありません。それぞれの役者が魅力のある舞台を作ることが出来ればそれで良いと思います。しかし私自身が、彼らにどこか一目置かれるような存在にならなければと常日頃から思っています。
そのためにはただ舞台上の技術を懸命に追い求めるだけでなく、きっと人間として大きく成長し続けることが大切なのでしょう。それが舞台人としての成長にも繋がると思っています。

まずは身の回りの一人ひとりの方への感謝を忘れずに、そして感性を研ぎ澄ませて一日一日をドラマティックに捉えていきたいです!
by munenorin | 2008-07-25 00:22 | 能楽日記