能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

昨日の武田同門会別会

昨日は武田同門会別会。同門の佐川勝貴が「道成寺」を勤めました。ご来場下さった皆様、誠に有難うございました。佐川が無事勤めてホッとしましたし、私も来年には同じ舞台を勤めるということを考えると、とても他人事とは思えない気持ちになりました。本当に色々とても勉強になりました。

私は今回の「道成寺」では、鐘後見の一人・通称”綱さばき”をさせて頂きました。従兄の文志の道成寺の時にもさせて頂いたので、今回が2回目です。
「道成寺」には、舞台上に巨大な大道具である釣鐘が登場します。観世能楽堂の鐘だと重さは100kgくらいあると言われています。その鐘に専属でつく5人の後見が、道成寺にだけ登場する”鐘後見”です。5人にはそれぞれ役割があり、一番重要なのはもちろん鐘をタイミング良く落とす役割を担う主後見(昨日は従兄の友志が勤めました)なのですが、皆それぞれ自分の役割に責任を持って、舞台上でハプニングが起こらないよう細心の注意を払います。私の担当する”綱さばき”は鐘を吊る綱を結んだり解いたりする役目です。鐘を吊る綱は重さに堪えられるよう、堅く太く出来ているので扱いが大変難しいのですが、それを迅速且つ正確に行なうにはある種のコツが必要になってきます。2回目にして、ようやく少しそのコツがつかめたように思います。

昨日は「武田」という苗字の人が4人鐘後見でした。いずれも若く経験は浅いのですが、残る一人の大先輩・上田公威さんの助けもあって何とか成立しました。この経験を忘れないよう、次のステップへと活かして行きたいです。

一週間に1回程度しか更新していないブログですが(汗)、今日は引き続き次の記事で、8月の虫干しツアーのご案内をさせて頂きたいと思います。ご興味のある方はぜひ御覧下さい。
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by munenorin | 2011-07-17 22:55 | 能楽日記