能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

気持ち良く倒れてきます

なぜか今朝は4時半に目が覚めてしまいました。昨日も11時半に床に就いてはいたのですが・・・睡眠サイクルがなかなか安定しないのは長年に渡る悩みの種の一つです。

さて、今日は「観世会春の別会」。演目は『海士 赤頭三段之舞』(シテ:武田尚浩)、『定家』(シテ:観世清和)、『正尊 起請文 翔入』(シテ:観世恭秀)の三番。”別会”というのは普段行っている”定期能”或は”例会”に対しての特別な会のことで、上記のような豪華な番組立てになります。

私は本日『正尊』に”立衆”として出演致します。この『正尊』では、ラストにシテの土佐坊正尊一味とツレの源義経一行とのチャンバラ場面があるのですが、”立衆”というのは土佐坊正尊の手下の者たちということです。このお話では最後に正尊は討ち取られますので、つまり”立衆”というのは早い話が”斬られ役”ということになります。
あまり事前に種明かしはしないほうが良いかな、とも思うのですが、本日この斬られ役で私は”仏倒れ”という死に方(?)をします。仏倒れとは、直立不動のまま仰向けにバタンと舞台に倒れる、能には珍しい離れ業の一つです。
自分が最初にこれをしたのは確か20歳前後の頃で、それから何回もしていますので特に不安はありませんが、先日この仏倒れの稽古をしたときに若干ムチ打ち気味になってしまったので、それだけが少し気がかりです。以前はこのようなことは無かったのですが・・・もしかしたら、もうあまり若くないぞというサインなのかもしれません(苦笑)。たぶん先日から続いている首から肩に掛けてのコリが、身体に余計な緊張を生んでしまったのでしょう。これが終わったら、必ず整体に行って治療をしたいと思っています。

何はともあれ、お客様にドキドキして頂けるよう(?)、綺麗に気持ちよく倒れてきます!
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by munenorin | 2009-04-05 07:08 | 能楽日記