能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

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武田修能館虫干しツアー

去年より少数のお客さまにご案内していた、武田修能館虫干しツアー。本年は公式な形でここにご案内させていただきます。

武田修能館所蔵の数百点に及ぶ能面・能装束を、一同に虫干しする夏のイベント。装束が一斉に干してある姿は壮観ですし、普段舞台でしか見ることの出来ない能面装束類を間近で見ることの出来る、年にたった一度の機会です。ご興味のある方はこのブログ上等でお申し込みください。詳細は以下の通りになります。


8月11日(水)
時間:14時~、15時半~、17時~(それぞれ一時間程度・宗典のツアーガイド付)
参加費:2000円(参加費はすべて武田修能館と能面能装束の維持費に充てさせて頂きます)
定員:それぞれ5~6名程度

既に17時の回は定員間近です。14時の回に比較的余裕があります。


皆様のご来場、心よりお待ちしています。
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by munenorin | 2010-07-27 00:22 | 宗典舞台予定

大暑

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しかしこの数日、全国各地とんでもない暑さですね。しかも今日は大暑。

大暑の日にうなぎを食べると夏バテせず乗り切れるそうです。今は行橋から大分へと移動中。お弟子さんが作って下さったうなぎ弁当を、特急ソニックの中でいただいています(ソニックは物凄く揺れるので写真がブレます)。

明日は平和市民公園能楽堂で大分研能会能楽講座です。
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by munenorin | 2010-07-23 21:08

久々の休日

今日は前々から約束していたので、従兄の長男・章志を連れて、章志の大好きな回転寿司とボーリングに行ってきました。本当は2月の七拾七年会の「海士」の子方のご褒美として、会の直後に連れて行く予定だったのですが、ご存知の通り会の直後に膝を怪我してしまったので、ずっと先延ばしになっていました。でもお蔭様で膝もすっかり回復したので、今日実現の運びとなったわけです。
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写真はボーリングやゲームを終えて、カキ氷を食べている章志です。相当冷たかったようです(笑)。

小さい子からは元気をもらえます。明日の謡サロンもしっかり頑張れそうです!
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by munenorin | 2010-07-16 23:40 | オフ、ふっ、ふ。

今後の主な予定

昨日久しぶりに記事を更新しましたが、ホームページ内をはじめ、多くの私の舞台情報をまったくほったらかしにしてしまっていました。心よりお詫び申し上げます。取り急ぎ近々の情報からお知らせ申し上げます。

まず7月29日(木)17時半~、青山にあります銕仙会能楽研修所舞台で、「松能会」という催しがあります。この会は私の同門に当たります松木千俊氏が、初心者の方に能を広めるため、またご自身の研鑽の為に開催されている大変意欲的な舞台なのですが、今回そこで上演される能「千手」に、私はツレ・平重衡役として出演させて頂くことになりました。
「千手」の重衡という役はツレという役どころではありますが、旧くは作品名を「千手重衡」と呼ばれたほど大変重要な役で、死を間近に控えた捕囚の身である重衡と、それを慰めるシテの千手の前とのほのかな恋心にスポットが当てられている大変情緒的な作品です。また重衡は直面(面を着けないこと)で演じるため、なかなか演じることが難しい役とされています。この松能会は冒頭に解説もあり、初心者の方でも安心して御覧いただける催しです。料金は4000円(学生さんは2000円)とリーズナブルですので、ぜひこの機会にいらしていただけましたら嬉しいです。お問い合わせ・お申し込みは、このブログ上・もしくはメール等で承ります。

また東京謡サロンが本格的に復活致しました!先月の復帰第1回を皮切りに、明日17日(土)に第2回サロン、さらに9月・11月・12月とそれぞれシリーズで行います。従来の解説・実演等に加え、小道具や能面能装束も用いた総合的なサロンになります。全て土日祝日で開催させていただく予定ですので、ぜひ一度、どうぞお気軽に足をお運びください。9月以降の日程は2~3日のうちに謡サロンホームページに掲載いたします。そのほか詳細は謡サロンホームページまでお願い致します(『謡サロン』で検索してみてください)。

今年後半も、大小問わず色々と催しが開催される予定です。ホームページも交えながら情報をアップしていきますので、どうぞ今後共宜しくお願いします。
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by munenorin | 2010-07-16 04:17 | 能楽日記

生涯忘れることない6月

ひと月近く間があいてしまいました。

本当は観世会定期能が終わった辺りで、先月の総括をしようかと思ったのですが、色々な理由からなかなか更新することが出来ませんでした。でもそろそろ復活しようと思います。

先月は自分でもびっくりするくらいの、人生初のハード月間でした。シテ2番とツレ1番と舞囃子1番が一週間の間にあり、さらにリニューアルした第1回の東京謡サロンに、行橋の特別公演サロン、7月4日には観世会定期能で初の大役「善知鳥」のツレを頂きました。一日も休みはありませんでしたが、それでもそれらを何とか乗り切ったことは、自分にとって大変自信になりましたし、とても充実した時間でした。大分で能楽協会の公演があったり、月の半ばには京都で初めて仕事をさせていただく機会があり、小鼓の曽和先生の会で柊屋旅館にお邪魔して、独調・一調を15番も謡わせていただきました(!)。本当に楽しく、充実した思いだけで終わるはずの月でした。

ところがその月の最後に、信じられない悲しい報せが入りました。もう多くの方がご存知だと思いますが、私達観世会の中堅である関根祥人さんが、先月22日夜、突然の病で亡くなられました。まだ50歳の若さです。

祥人さんは芸事面・人間性の両面において、最も尊敬できる先輩の一人でした。常に何事にも全力で臨まれ、その真摯な姿勢は若手全員の手本であったといっても過言ではありません。また若手が束になっても叶わないほど、体力面の強さが際立っており、数年前には独演五番能も勤められました。そんな、「病」「死」ということから最も縁遠く感じられた祥人さんが、倒れられてわずか数時間の間で亡くなってしまうとは本当に今でも信じられません。そして突然亡くなられたことはもちろんショックなのですが、そればかりでなく、これからの観世流・能楽界を背負って立っていかれるはずの方であったことを思うと、本当に無念であり、暗澹たる気持ちになってしまいます。もっと祥人さんの舞台を拝見したかった、色々なご指導を仰ぎたかったと心から思います。これからは「祥人さんならこうされるはず」「祥人さんならこう考えられるはず」という思いを常に持って、文字通り祥人さんの魂を受け継いで行動をしていかなければなりません。それが自分のような人間に果たして出来ることなのかわかりませんが、ただ悲しみに打ちひしがれているだけではなく、しっかり前を向いて、一日一日を大切に生きていかなければと強く思います。

祥人さんはお家元と同級生でいらっしゃいました。小さい頃からご一緒に人生を歩まれてこられたのです。そしてそんなお家元が葬儀委員長をつとめられ、その最後のご挨拶で『私はあなたのような人を同級生に持ったことを誇りに思います!』と涙ながらに仰られました。お家元のお嘆きが、私達では到底計り知れないほど深いものなのだということに改めて気付き、私も堪らず号泣してしまいました。

また残されたお父様の祥六さんをはじめ、ご子息の祥丸さん、お母上や奥様や娘さん、ご家族の皆様の悲しみの深さは如何ばかりかと思います。急に身内を喪った時、最初は気を張っていられるのですが、月日が経つごとに深くなる悲しみや体力の消耗もあります。どうか皆様がこの悲しみを乗り切って下さるよう、心から願うばかりです。

亡くなられて少し日が経ち、かえって色々な思いが交錯するようになりました。しかしただ一つ言えることは、人はとにもかくにも一日一日を悔いなく生きていくことしかない、ということです。『朝長』という作品の中で、「朝に紅顔あって世路に誇るといへども 夕べには白骨となって郊原に朽ちぬ」という謡があります。まさに祥人さんはそのような亡くなられ方をしたのです。その日もお弟子さんと祥丸君のお稽古を終えられてから倒れられたとのことでした。一日一日を充実させ、最後まで悔いのない生き方をされてこられたのだと思います。このような亡くなられ方をされたのは返す返すも無念でなりませんが、しかしその生き方そのものは、私達に強烈な印象となって心の奥に焼き付きました。それは一生消えることはないと思います。

祥人さんのご冥福を心からお祈り申し上げて・・・合掌
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by munenorin | 2010-07-15 01:25 | 能楽日記