能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

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濃いお客様方

昨日は東京謡サロン。

特集した曲は、6月16日の武田同門会でシテを勤める『鵜飼』でした。『鵜飼』は謡・舞、共に聞かせどころ・見せ場が多いので、半分が謡、半分が舞というようなサロンになりました。

今回参加のお客様は6名。当初は10名ほどの予定だったのですが、風邪を引かれたり、仕事が終わらなかったりという方がいらして人数が減ってしまいました。ただ人数は減りましたが、お客様の層は大変濃密でした。

今回初めて参加して頂いた、某私大の教授の先生。鋭いご質問と的確なご助言をいただき、とても初めてお会いしたとは思えないほど、親しくさせて頂くことができました。きっと今後とも長くお付き合いを続けていけるのではないか、と感じています。

そして前回からご参加の、なでしこりかさん。某私大の学生でありながら、和の文化を大切にするための活動など、様々な分野で活躍なさっている方です。詳しくはりかさんのホームページまで
→http://www.nadeshiko-rika.com/
今回も、私達には思いも寄らぬ質問や提案などをいただいて、とても良い刺激になりました。

さらに私の友人からのご紹介で、「大きな声を出してみたい!」と仰ってご自身でお申し込みになり、毎回欠かさずいらして下さっている女性。参加された当初は小さな声しか出せなかったのに、今回ではもう謡の稽古歴2年の私のお弟子さんに負けないくらいの大きな力強い声で謡われていて、とても嬉しかったです。

各地で行っている『謡サロン』はまだまだ全体ではご参加の人数は少ないですが、それでも固定でファンになって下さる方々が徐々に出てきて下さいました。本当に有り難いことです。

『能楽』という芸能の性質や私自身の持つ持ち味から考えても(笑)、このサロンがいきなり大きく飛躍して行くとは思いません。それでも地道に活動していくことで、徐々にこのサロン自体が無駄をそぎ落としたシンプルで濃密なものになって行くのではないかと思っています。そしてそんなサロンを、皆様に能楽の楽しさや深さを感じて頂くための入り口としていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。

月並みではありますが、これからも謡サロンをどうぞ宜しくお願い致します。
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by munenorin | 2009-05-31 01:18 | 謡サロン

久しぶりの投稿ですが‥

約2週間ぶりの更新です。


何人かの方から、このブログの行く末を心配するメールやご意見を頂きました。長いことほったらかしてしまいまして申し訳ありませんでした。

今月に入ってからというもの、通常とは比べ物にならないほど次から次へと様々な事務仕事に追われることになり、稽古と舞台以外は深夜までほとんどPCに向かいっきりという有り様でした。そうこうするうちに、仕事以外ではPCも携帯も出来るだけ見たくないという心理状態となって、今に至ってしまったという始末です。

まだその事務仕事をすべて終えた訳ではありませんが、一昨日からの関西滞在でだいぶ気分をリセット出来たので、こうして記事を更新しています。

今回の大阪・ゆの里の謡サロンは「鵺」を特集しました。昔、帝を悩ませた鵺という妖怪が源頼政に退治されて‥という物語です。
ちなみに今週29日(金)の19時からは、東京・中野坂上の武田修能館で、来月に武田同門会でシテを勤めます「鵜飼」にスポットを当てた謡サロンを開催します。ご興味のある方はこのブログ上か、謡サロンホームページへお申し込み下さい。アドレスはこちら→http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=utaisalon

「事務仕事が忙しくなった」というのは、実を言えばこの6月・7月辺りから新たに始める幾つかの企画の立ち上げに追われているということでもありました。そしてそれは、ぜひ皆様にもお越しいただきたいイベント類ですので、また折を見つけてこのブログや謡サロンホームページなどでお知らせして行きたいと思っています。

しばらくの間はなかなか毎日更新とはいきませんが、どうぞ宜しくお願いします。

今は帰京して、空港からのバスの中。予定より20分も遅れて到着しました。明日は朝から「白翔会」の申し合わせ、夜は「川崎大師薪能」で『葵上』のツレです。1日長いですが、しっかり頑張っていきたいと思います!!
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by munenorin | 2009-05-26 23:17

博多つれづれ記

少し遅くなってしまいましたが、先週の土曜から月曜まで博多に行っていました。父の博多・田川のお弟子さんの発表会、『初陽会』のためです。土曜日が申し合わせ、日曜日が本番でした。

さて土曜日のリハーサル終了後、九州在住の能楽師の方に誘って頂いて、ナイターの「ソフトバンクVS西武」戦を観戦してきました。b0145146_7524640.jpg初の福岡ヤフードーム(名前が変わったんですね)来訪です。地下鉄「唐人町」駅から歩いて15分ほど、18時開始のゲームに何とかギリギリ間に合いました。そして席は何と、バックネット裏ほぼ中央の前から5列目という最高に観やすい席!選手の顔がはっきりと認識でき、息遣いまで聞こえてくるようなポジションでした。

b0145146_7585849.jpg私は特にソフトバンクファンという訳ではありませんが、ここには自分と同じ「ムネノリ」という名前を持った選手が在籍していて、入団当初から実は密かに応援していました。それが左側の写真の川崎宗則さん、「ムネリン」のあだ名で親しまれている選手です。入団当初は華奢な体格でしたが、抜群の野球センスで瞬く間にスター選手となり、先日行われた「ワールドベースボール・クラシック」にも出場しています。そんな彼の活躍を生で観られることを期待していました。ところがこの日、ムネリン君は西武先発の帆足投手にまったくタイミングが合わずにノーヒット。ゲームの方も、ソフトバンク先発の新垣投手が早々に崩れ、9対1の完敗でした。
でも約10年ぶりの球場観戦、もちろん席が抜群に良かった事もありますが、とても楽しかったです。そして観戦中は、想像以上にビールが進むということも良くわかりました004.gif

こうして良い気分転換が出来、翌日は朝9時から17時半までの長丁場の会。朝一の素謡『鵺』のワキに始まり、番外一調『籠太鼓』や、父が舞う番外舞囃子『清経』の地頭など、今回は特に貴重な経験をさせて頂きました。終わってみて課題点・反省点などはもちろん多々ありますが、自分が現在出来得る精一杯のことを出来た、という充足感が久しぶりにありました。
また会そのものも、能『雲林院』をはじめ、ほぼすべての会員の方たちが本番で一番良い成果をあげられたようで、皆さん満足感に浸ってられるのが印象的でした。宴会も二次会終了の23:30まで(!)、ほとんどの能楽師の方、会員の方が残られる大変賑やかなものになりました。また来年以降もこのような形で続けられたら、と願わずにはいられません。

さて最後になりましたが、私このたび、福岡県行橋市にお稽古場を持たせて頂けることとなりました。稽古は来月・もしくは再来月からおおよそ月1回(2日間)、謡サロンも毎月開催します。詳細はまた機会を持ってこのブログ上でお知らせしますが、もし行橋にお知り合いがいらっしゃるという方がいらっしゃいましたら、ぜひお広めいただきたいと思います。また行橋在住の方でご興味を持っていただける場合には、このブログ上のコメント等で気軽にお問い合わせください。今後の九州の能楽の発展のため、微力ながら精一杯頑張って参ります。

以上、久しぶりだとついつい長くなってしまう『能楽師 宗ノ凛』なのでした026.gif
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by munenorin | 2009-05-13 08:50 | 能楽日記

様々なお詫び&ご案内

自分のブログにもかかわらずすっかりサボり癖がついてしまいました008.gif

毎朝起床が早かったせいもありますが、夜は早くに眠気が襲い、書きたい気持ち・書きたい事柄はたくさんあったのですが、PCが立ち上がる頃にはなぜか布団の中にいるといった有様でした。今後はもう少し責任と自覚を持って、更新していきたいと思います!

さて、まず第一のお詫びが済んだところで、舞台のご案内をさせて頂きます。お人によってはもうご案内が手元に届かれている方もいらっしゃると思いますが、6月・7月にシテ(主演)を勤めます舞台、もしご都合がよろしければぜひお越しください。

一つ目は6月16日(火)武田同門会で、『鵜飼』のシテを致します。前半の鵜飼の老人の渋さと、後半の地獄の閻魔大王の豪快さの対比が見どころです。他の2番も『高野物狂』と『熊野』という華やかな作品で、それぞれ伯父・志房と従兄・友志が勤めますので、見応え充分だと思います。
会場は渋谷区松涛の観世能楽堂、開演は16時ですが、『鵜飼』の開始予定は19時過ぎとなっています。途中入場・途中退場(上演中で無ければ)も可能です。料金は全席自由で5000円ですが、学生さん・団体さんなどには割引等もございますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

そしてもう一つは、昨年12月に好評のうちに第1回公演を終えました、私にとっての自主企画公演「七拾七年会」のご案内です。今回は7月20日(祝)(15時開演~18時40分頃終演)・7月21日(火)(17時開演~21時頃終演)の2回連続公演、私は1日目に『邯鄲』のシテ、2日目に仕舞『羽衣』と『船弁慶』の地頭を勤めます。『邯鄲』は中国の故事「一炊之夢」に取材した能の名作で、私の最も好きな作品の一つです。また『船弁慶』は初心者にもわかりやすい、能の人気曲です。この公演は〝初めて能をご覧になる方にもお楽しみいただける〟ということを最大のテーマにして同人全員で取り組んでおりますので、気軽に楽しく御覧いただけると思います。指定席が6000円、自由席が4000円、学生自由席が2500円となっております。また両日お越しの方にはチケット割引もございますので、もしよろしければ両日の違いも含めて楽しんで御覧いただけたらと思っております。もちろんどちらか1日でもいらして頂けましたら大変嬉しいです。会場は神楽坂にある矢来能楽堂という、閑静な住宅街の中にある趣のある建物です。

両日とも詳しい番組がございます。もしこのブログ(もしくはミクシィ)上でメッセージやコメントをいただけば、郵送でご案内をお送りすることも出来ます。もちろんこのブログ上で直接のチケットのお申し込みも承ります。6月の武田同門会の方は直前でもチケットをお取り出来ますが、7月の七拾七年会の方は5月15日が発売開始となっており、状況によっては早々にチケットがなくなる可能性もありますので、お早めにご連絡をいただけましたら幸いです。その他、お尋ねになりたいことがありましたら、どしどしコメントをお寄せください。

そして最後になりましたが、もう一つお詫びをさせて頂きます。

七拾七年会の番組内に私の個人HPのアドレスが出ておりまして、もしかしたら既に閲覧して頂いた方もあるかもしれませんが、現在、写真・プロフィール・稽古場案内・ブログ以外はほぼ工事中となっております。大変中途半端な形となってしまっておりまして申し訳ありません。出来れば今月中くらいに目処をつけて、正式オープンという形にしたいと思っておりますので、どうか今しばらくお待ちください。宜しくお願いします。

長文になってしまいましたが、今後ともこの『能楽師 宗ノ凛』をどうぞ宜しくお願いします。
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by munenorin | 2009-05-06 23:56 | 宗典舞台予定