能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

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『田村』

今日は19時から、中野坂上にある伯父の家の舞台「武田修能館」で謡サロンでした。

今日特集した曲は『田村』。

初代征夷大将軍であった坂上田村麻呂を主人公とした能の名作の一つです。そして前半部は、桜の盛りの清水寺の絶景にスポットを当てているので、春に相応しい一曲ともいえます。本当は桜が今日辺りから開花するのではないかと思ってこの作品を選んだのですが、このところの寒の戻りで、まだ桜は咲きそうにありませんね。でも今日いらして頂いたお客様が近日中に桜をご覧になった時に、このサロンを思い出していただけたら嬉しいな、と思っています。

自分としては、今日は今までで一番リラックスした状態で、集中してサロンに臨むことが出来ました。きっと先日から続く目まぐるしさから少し解放されたからだとは思うのですが、今日の感覚を忘れずに、日々少しずつ謡サロンも私自身も成長していきたいと思っています。

東京の謡サロンは私の力不足で、なかなか参加していだたく方が増えないことが悩みの種だったのですが、今日は今までよりはだいぶ多くの方にご来場いただくことが出来ましたし、また今後にも少し増える兆しが出てきました。また宣伝努力も怠ることなく、少しでも多くの皆様に能の楽しさ、古典の面白さを体感して頂くために頑張って行きたいと思っています。

ブログを御覧いただいている皆様、どうぞ今後とも宜しくお願い致します001.gif
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by munenorin | 2009-03-28 01:30 | 謡サロン

お詫びの写真集

もうまったくブログを更新していませんでしたね!そろそろ皆さんに見捨てられるのではないかと危惧しています008.gif

というわけでお詫びというわけではありませんが、可愛いミニ写真集を掲載します。

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このブログ上でもおなじみ、従兄弟の友志の長男3歳半の章志(あきゆき)です。

先週末に伺った愛知県西尾市の同門の三村さんの催しに彼も来ていたので、こうして写真を撮りました。二泊三日の旅でしたが、舞台の合間や行き帰りの車内などで随分彼と遊びました。ちょっと前まではほとんど話が通じなかったのに、普通に会話が出来るようになっていることに本当に驚きます。基本はやんちゃですが、大の照れ屋で、また大人に少し気を遣う面なども既に備えている、なんとも楽しい子です004.gif
ちなみに一枚混ざっている風景写真は、宿泊先の吉良吉田のホテルから撮影したものです。快晴であんまり海が綺麗だったので撮ってみました。

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これは今までの文章とはまったく関係ありませんが、今日調達した焼酎『赤霧島』です。
『霧島』或は『黒霧島』をご存知の方は多いと思いますが、この赤はあまり出回っていない幻の焼酎で、前2者に比べて圧倒的にまろやかなのが特徴です。

なぜかこの幻の焼酎が、自宅から徒歩30秒のごくごく普通の酒屋さんに三本も置いてあったので、父と二人で買い占めてきました。一本なんと1240円!普通では考えられない安さです。
自宅飲み用はしばらくはこれで持たせることが出来そうです037.gif
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by munenorin | 2009-03-26 23:53 | 四方山つぶやき

道成寺・ジュビリーほか

昨日は盛りだくさんな1日でした。


仕事としては昼から『北浪貴裕独立10周年記念能』。私は『高砂』のツレでした。
これに関しては、途中で面から外がほとんど見えなくなってしまうなどのトラブルや、蓄積疲労から来る喉の不調など、いくつかのマイナス要因が重なり、自分としては大変不本意な舞台でした。記念の大切な御会だっただけに、ベストを尽くせなかった自分自身に腹立たしさを感じています。今後はもっと慎重を期して、想像力を働かせて舞台に上がらなければならないと気持ちを戒めています。

ただ、会そのもの、特に『道成寺』に関しては素晴らしい成果だったのではないかと思います。北浪さんは本来端正な芸風の方ですが、それに力強さが加わり、披きの道成寺としてはかなりの完成度の高さでした。また見せ場の乱拍子では、小鼓の森澤勇司さんのハリのある掛け声と間の詰まり方が良い緊張感を生み出していて、観ていらっしゃるお客様にとっては、きっとまったく飽きのこない道成寺だったのではないかと思います。

自分もそう遠くない将来に『道成寺』を披くことになると思いますが、昨日の北浪さんを見習い、日々頭と身体をしっかり使って鍛錬に励みます。

さて、会終了後は築地本願寺へ。この敷地内に『ブティストホール』という小さな劇場があり、ここに『ジュビリーvol.6』という公演を観に行きました。これは神崎順という人が企画・主演をしているレビュー公演で、元宝塚の方やOSKの方をはじめ、ミュージカル等の舞台で活躍している俳優さん達が数多く出演しています。そしてその末席に、私の妹が出演しています。名前は本名で「清水敦子」。

レビュー公演というのはなかなか馴染みのない方が多いと思いますが、歌とダンスを中心に、オムニバス的にいくつもの場面を見せていく、一種のショーのようなスタイルです。ただ普通のショーと違うのは、「美しさ」と「華やかさ」に重点が置かれているということでしょうか?宝塚が一番近い感じではありますが、出演者には男性や子供もいて、笑いあり涙ありの1時間50分でした。

vol.6と書きましたが、妹はvol.4から出演させていただいており、今回は三回目の出演でした。初めてのソロ歌謡やデュエット歌謡などもあり、本人は緊張の連続であったと思いますが、何とか形になっていたので少しホッとしました。元々が本人の大好きなレビューの舞台ですし、最後まで集中力を切らすことなく、悔いのない舞台を作っていって欲しいと思っています。
因みに公演は明後日までですが、今日と明日の夜の部には若干の席の余裕があるそうです。ご興味のある方はぜひ!元気をもらうことが出来ますよ!!

それから私の妹もブログをしています。私よりはマメに更新していますので(笑)、良かったら覗いてみてやってください。アドレスはこちら→http://m.ameba.jp/m/blogTop.do?unm=acchin830&guid=ON


さて、今は新幹線の車中で名古屋に向かっています。名古屋で名鉄に乗り継ぎ、西尾というところまで。同門の三村さんという女性能楽師の、アマチュアのお弟子さん方の発表会です。今日が申し合わせで明日が本番、これが終わると一息つくことができます。あと少し!ですね。
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by munenorin | 2009-03-21 10:04

あたたかい

昨晩遅くに帰京しました。

行橋→大分→大阪→ゆの里(和歌山)と回って、6日間で計7回の謡サロンorワークショップ(合間には稽古も)という、自分としては初体験のハードスケジュール。5泊しましたが、毎日違う宿に泊まるというのも初の経験でした。

さぞヘトヘトになっただろうと思われるかもしれませんが、今回は各地で本当にいろいろな方との出会いがあり、それが自分をとても勇気づけてくれました。また最後にゆの里のあたたかく優しいお湯にしっかり浸かったことで、体力的には東京を発つ時よりもむしろ快調なくらいです。一晩泊めていただいただけなのに、整体60分×2回分くらいの疲労回復効果があるように思います。
こうして考えてみると、人間の身体を回復させるのは自分自身であって、人の手や水(お湯) はその手助けをするだけなのだな、ということがよくわかります。本当に不思議なお湯です。


今日は朝から研究会の申し合わせ、今はひとときのコーヒーブレイクで、この後稽古と夜には話し合いがあります。

気候もだいぶ暖かくなってきましたね。私の身体も昨日のお湯の名残でまだ少しポカポカしています(笑)。
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by munenorin | 2009-03-17 13:20

鵜飼

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昨日お知らせした通り、昨朝に写真のような小さなプロペラ機に乗って、大分から大阪へと移動しました。そして、昨日・今日と大阪で謡サロンと御素人のお弟子さんのお稽古でした。

今回特集した曲は『鵜飼』。少し渋めの曲ではあるのですが、聴きどころのある謡もいくつかあり、また舞の型も写実的なので、謡サロン向きと思い選択してみました。それからこの「鵜飼」は、6月16日(火)の武田同門会で自分がシテを勤めさせていただく曲でもあります(4月10日に大阪の山本能楽堂でも、シテ・山本章弘氏で上演予定)。そんな訳ですので、東京でも同門会の前には『鵜飼』のサロンを開きたいと思っています。

さて、昨日・今日とサロンをさせていただきましたが、おかげさまで謡サロンもお客様が定着して参りました。今回謡の稽古に選んだ、『鵜飼』後シテの謡は決して易しい箇所ではないのですが、皆さんしっかりお稽古についてくることが出来ています。まだ始めてから一年と少しの催しではありますが、参加の皆さんの着実な進歩に、1人感慨に浸っていました。

ただ欲を言えば、もう少し多くの方に広めたいという思いがありますので、何とか新規開拓は出来ないかと思案中でもあります。もし良いアイデアをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひコメントをお寄せ下さい。

そして今は電車で宝塚へ向かっています。来月13日(月)に宝塚市内の個人のお宅で二回目の謡サロンを開かせていただく予定なので、そのお知らせも兼ねていくつか回ってきます。

明日は1日オフがあり、明後日はまた和歌山県の「ゆの里」で謡サロンです。サロンもさることながら、「ゆの里」の素晴らしいお湯がとても楽しみです!!
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by munenorin | 2009-03-14 18:45

昨日は大分平和市民公園能楽堂で、初の『大分研能会ワークショップ』でした。

これは昨年から従兄弟の友志・文志、そして私の3人で大分研能会を主宰するようになったことに伴い、一年に一回だけの大分研能会だけではなく、少し継続的により多くのお客様(特に今まであまり能楽に接したことのないお客様)に能楽の楽しさ・面白さをお伝えしていきたいという思いから始めるに至ったものです。

今年は11月3日の文化の日に大分研能会が行われますが、それまでに昨日を含めて全4回。昨日だけは初回ということで、従兄弟達と3人でのワークショップでしたが、あとの三回はそれぞれ一名ずつが担当する個性的なワークショップをお届けする予定です。また驚くべきことに参加費は無料なんです!!これは平和市民公園能楽堂さんが私達の思いに共感して下さり、無償で能楽堂を提供して下さったことなどによります。こちらは館長さんを始め、能楽堂の職員の皆様が大変ご熱心で普及活動などにもご理解があり、また我々にもいつもとても丁寧に接して下さいます。昨日は昼の部と夜の部の二回公演というなかなかのハードスケジュールでしたが、終始大変気持ち良く公演をさせていただくことが出来ました。

昨日は従兄弟たちと「三人いなければ出来ないことをやろう!」ということになり、装束着付けの実演や仕舞等の実演、それにそれぞれが得意とする解説や謡の稽古体験などを分担して、最後には質問コーナーも配した盛りだくさんの二時間でした。

今回あらためて思ったのは、2人の従兄弟と一緒に行うというのは本当に心強いな、ということです。これは誰でもとにかく人がいれば良いということではなく、それぞれが相手の特徴や役割なども踏まえながら、臨機応変に対応していくことが出来る関係というのは、やはり得難いものだと感じたのです。普段は当たり前過ぎて、なかなか気付かないことも多いのですが‥。従兄弟同士ですが、どちらかと言えば三人兄弟のような関係で、ずっとお互いに舞台上で切磋琢磨し合ってきた間柄ですし、今後も大分(九州)の能楽界のため、ひいては日本の能楽界のために、力を合わせて頑張っていきたいと思っています。

昨日はそれ以外にも、市内にある有名な大分料理のお店やスナックの方々などから、温かいお心遣いや励ましのお言葉をいただきました。一昨日の行橋も含め、九州の皆さんの気っぷの良さや温かさに触れた2日間でした。そして何より、人との絆が大事であるということにあらためて気付かされました。人との繋がりがまた新たな繋がりを産む。そのように繰り返してみんなで力を合わせていけば、動かないものは無いように思います。

今日はこれから大阪で謡サロンですが、同じように「絆」を大事に一日を過ごしたいと思います。
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by munenorin | 2009-03-13 12:04

過去最大規模

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昨日から福岡県の行橋市というところに来ています。これは行橋での初の謡サロンの試みの為でした。14時からが市内の「京都ホテル」の宴会場で、18時からがやはり市内の正八幡宮という神社で、久しぶりの1日2回の謡サロン公演でした。

一昨年辺りよりこの行橋の地で何かイベントを、と地元の有力な方からご依頼を受けていましたが、ちょうど昨年から私が始めた謡サロンが企画としてピッタリであろうということで、こうして実現したものです。

さて、びっくりしたのはお集まりいただいた人数&メンバー。

昼の部が80人以上、夜の部が30人以上という、非常に規模の大きな公演をさせていただくことが出来ました。そして行橋市長様をはじめ、教育委員会の文化課長様や地元の衆議院議員の秘書様など、普通ではなかなかお目にかかることが出来ないような方々が、一参加者としてご来場下さいました。文字通り、行橋の地をあげての大々的なイベントにしてくださったのです!
地元で顔の利く方達のお声掛けがあったとはいえ、クチコミだけでこれだけの人数を集められた関係各位の皆様には、本当に感謝の言葉もありません。

そしてご来場の皆様の本当にご熱心な姿勢にも心を打たれるものがありました。実はいろいろな準備等の関係で、一昨日から昨日にかけては3時間程しか寝ていなかったのですが、そんな眠気が吹っ飛んでしまうくらい、参加の皆様から大きなパワーをいただくことが出来ました!行橋市民の方々の文化意識の高さに、ただただ驚かされるばかりでした。

また次回以降、少し定期的にこの行橋の地でサロンをさせていただくことが出来そうですので、今後も少しでも良い物を皆様に提供していきたいと思っています。


さて、今はソニックという特急に乗って行橋から大分へと向かっています。今日はこれから従兄弟達と大分平和市民能楽堂で、初の『大分研能会ワークショップ』です。今週はこんな調子で大阪とゆの里にも回り、まさしくワークショップ三昧の週ですが、また新たな出逢いを期待して、自分自身楽しんで公演に臨みたいと思っています!
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by munenorin | 2009-03-12 10:37

おいし

帰国後は想像以上のスケジュールになってしまいました。

舞台はもちろんのこと、稽古や確定申告など(笑)、仕事が目白押しの日々を送っています。また今週の水曜日から6日連続で、行橋、大分、大阪、和歌山とワークショップ・謡サロン行脚に出掛けるので、その準備もありました。ただそろそろ皆さんにあきれられてしまうといけないので、マカオ三日目の日記を書きたいと思います。マカオ三日目はのんびりとした一日になりました。

b0145146_23162180.jpg前述の日記の通り、この日は10時頃からホテルから車で15分ほどのコロアン島に出掛けました。コロアン島はマカオの中では珍しく、旧き良きマカオの街並みがいまだに残っている漁村のような所で、午前中ともなるとほb0145146_23213338.jpgとんど人も歩いていないような、のんびりとした美しい村です。そして本当に手が届きそうなくらいの位置に中国本土の珠海市が見えます。ここから定期運行の船便も出ているそうです。写真のb0145146_23245176.jpg通り、街並みは本当にのどか。中国の街並みにポルトガルの街並み、それに少しだけ日本の漁村のようなイメージも混ざったような、エキゾチックな村でした。
そんな街並みを歩いていると、写真のようなとっても可愛らしい教会が。聖フランシスコ・ザビエル教会です。日本でも馴染みの深いフランシスコ・ザビエルを祀った教会で、少し前まではザビエルの遺骨も安置さb0145146_233034.jpgれていたそうです。また中も本当にこぢんまりとした明るい造りになっており、きっと地元の敬虔なクリスチャンの方たちが心の拠り所としてずっと大切に守ってきたのだろうな、というような心安らぐ空間でした。


b0145146_23325779.jpgそれからまたしばらく歩いていくと、譚公廟という建物が見えます。ここには道教の漁師の神様・譚公が祀られています。外観の写真しかありませんが、中には鯨の骨で作られた長さ1メートルほどのドラゴンボートが飾ってあります。ここもひっそりとたたずんでいる小廟という感じでしたが、歩いて100メートルほどのところに教会と廟という異文化の建造b0145146_2356681.jpg物が当たり前に共存しているところが、マカオという文化の最大の特徴なのだと思います。
その後道すがらお土産やさん(というよりは日本の駄菓子屋さんのようなお店でしたが)をぶらぶらと覗きb0145146_2357327.jpgながら、帰り掛けに安徳魯珈琲店というお店に寄りました。日本でもご存知の方は多いと思いますが、今マカオで一番流行っている食べ物というのがこの写真のエッグタルトという食べ物なのです。この喫茶店はそのエッグタルト発祥のお店で、在マカオ市民の方もわざわざ市内から車を飛ばして買いに来るほどのお店なのだそうです。エッグタルトとはこんがりアツアツのパイ生地の中に、卵たっぷりのカスタードクリームが入った品なのですが、我々が想像する普通のカスタードクリームというよりもふわふわのプリンが入っているような味でした。持ち帰りで六つ買いましたが、しっかりとした味なのに軽くてあっさりとしていて、普段甘いものはほとんど食べない父と共にあっという間に平らげてしまいました。
このエッグタルト、香港の高級中華料理店にもあったので頼んでみたのですが、そちらは洗練されすぎていて、やはりコロアン村で売っている元祖の方が圧倒的に美味しかったです。マカオに行かれる方はぜひお試しになってください。

そうしてコロアン島を後にしたのが12時頃。ここも小さな村なので、のんびり過ごしていても1時間半程度ですべてを廻ることができます。そうしていったんホテルに戻り、なんとなく手持ち無沙汰になったので、ホテル内にあるパターゴルフを父と二人でしてみることにしました。父は普段からゴルフをしていますが、自分としては約10年ぶりのパターゴルフだったのでどうなることかと思いましたが、何とか形にはなりました。ただあまりにゲームに夢中になってしまったので、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいましたが037.gif

b0145146_035212.jpgその後は部屋で少し休んで、マカオ半島にあるフィッシャーマンズワーフに出掛けました。フィッシャーマンズワーフと言っても漁港というわけではなく、写真のようなショッピングモールです。ぶらぶらと歩いていまb0145146_019171.jpgしたが、ここで父は柔らかい特殊な皮でできた素敵な書類カバンを買いました。値段も日本円で15000円弱と手頃だったのですが、とても気に入ったようで早速使っています。














b0145146_023578.jpgそしてふらふらと歩いた後は、またマカオ中心部のセナド広場をぶらぶらしながらお土産物やさんなどを覗いていました。マカオや香港には、ヨーロッパ観光客や華僑向けの高級ブランドショップも数多くありますが、中国オリジナルの比較的安価な洋服店や雑貨屋さんなどがあります。そういったお店は見ているだけでも面白いですね。そしてこの写真はマカオ市内に行くとそこかしこで見かける標識。中国語とポルトガル語の両方で書かれているところがまさにマカオという街そのものを表しています。

b0145146_0275438.jpg夕飯は二人の希望で火鍋料理店に行くことにしたのですが、ここでハプニングが。店の看板には確かに『海鮮火鍋酒家』と書いてあるのですが、何と火鍋料理はやっていないとのこと。それがどうしてなのかはまったくわからないのですが、確かに周囲のお客さんも誰一人火鍋は食べていませんでした。というわけで写真のような普通の中華をいただいたのですが、これが期待を裏切って、出てくるものすべてが超美味!特に手前に写っているスープなど、写真ではまったくおいしそうに見えませんが、色々な旨みの要素が混じった滋味深い複雑な味わいでした。これには火鍋にめぐり合えなかったことで落ちていた気分が一気に盛り上がりました。

この火鍋への思いは翌日の香港に持ち越しとなりますが、まずは初のマカオ、最後に至るまで驚きと感動の連続でした。翌日は早くに出発して香港に向かいます。

ではまた続きは次回に006.gif
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by munenorin | 2009-03-09 00:39 | オフ、ふっ、ふ。

風を切る!!

二日も空いてしまいました。忘れないうちにマカオ二日目の記事を書きます。

二日目は朝7時半起床。前日早めに床についたせいもあり、スッキリとした目覚めです。b0145146_23403614.jpg朝御飯は『ヴェネチアン・マカオ』内にあるフードコート。遊園地のような構造のフードコート内にあるたくさんのお店の中から、極細のいわゆる香港麺のお店を選びました。写真の右側の麺を左側b0145146_2356535.jpgのワンタンスープの中に、ちょうどつけ麺のように浸して食べますが、これがなかなかの美味でした。しかもラーメン独特の重さがまったく無くて、朝御飯にピッタリ。こうしてしっかり腹ごしらえをして、マカオ半島の繁華街中心部を目指してタクシーで移動しました。
まず向かった先は聖ポール天主堂跡。元々天主堂だったものが、19世紀の火事で御覧のように壁面だけが残されていb0145146_001927.jpgます。ここには日本人のキリシタンが刻んだ彫刻なども刻まれていて、また周りにはちょっとした廟などもあり、歴史を感じさせます。ここから宝石や薬、アンティーク家具や干し肉を販売しているお土産物屋街を通り、向かった先はセナド広場というマカオきっての繁華街。石畳が大変に美しく、またマカオ観光の拠点でもあるのでどの時間に訪れても人がいっぱいです。
b0145146_075117.jpgここを拠点に広場の目の前の民政総署やカテドラル、それに昔の中国の遊郭(現在は普通の邸宅や商店)の面影を残す、美しい福隆新街などをのんびりと散策しました。ちなみに他にも、教会や中国屋敷などをはじめとした名b0145146_0165080.jpg所や旧跡がたくさんありますが、そのほとんどは世界遺産に指定されており、マカオは世界遺産の宝庫といえます。そしてそれらが徒歩圏内に集中しているので、10時に始めた街歩き・名所見学は12時頃には一段落してしまいました。そこで次はタクシーで10分ほどのところにある、マカオタワーに向かうことにしました。


b0145146_0224138.jpgマカオタワーは高さ338メートル。東京タワーよりちょっと高いですね。まずは61階にある展望台に高速エレベーターで登りました。

さて、ここからが旅のハイライトの始まりです。

実はこのタワーには数々のアトラクションがあります。最も有名なのは高さ233メートルの高さからのバンジージャンプ!それ以外にも展望台の周囲にある1mほどの幅の通路を一周するスカイウォークなどがあります。マカオに来たらぜひこれらを体験してみたい!というのが私の希望でした。しかし展望台まで上がってみると、誰もこれに挑戦している人はおらず、もちろん父も挑戦する気は無いとのこと。そして実際に上がってみるとやはり目も眩む高さで、とても一人では挑戦する気にはなれませんでした。
b0145146_0355234.jpgそんなわけで10分ほど展望台の上をぶらぶらしていると、若い男性4人の一行が現われました。見れば日本人のようで、どうやらスカイウォークに挑戦する様子。これを逃す手は無いと、早速そこに混ぜてもらうことにしました。私よりは少し若いかな、という皆さんでしたが、突然の申し出にもかかわらず最初からとても好意的に私のことを受け入れてくれました。そして写真のようにお揃いのTシャツを着て、色々な器具を装着して5人揃ってスカイウォークへと出発です!
b0145146_0551148.jpg写真の通り、命綱を2本着けて、インストラクター付で歩き出します。最初はただそこに立つだけで精一杯で、とても歩くことは出来ないほどおっかなびっくりでした。しかし命綱の一本がちょうどシートベルトのようになっていて、自主的にロックを掛けるこb0145146_116294.jpgとができるので、インストラクターがそれをいいことにとても過激な技を次々に要求してきます。無理だ無理だと思っていたことが次々に達成できるようになることとドキドキの連続技の数々、5人皆で行うことで生まb0145146_124156.jpgれる連帯感などで、ちょっと異常なくらいにテンションが上がってきます。ブログの写真だけだとちょっとわかりにくいかもしれませんが、他の写真を見てもまるで10年来の友人のように仲良く写っています。それくらい不思議な魔力がここにはありました。
ここで大いに気勢が上がったので、そのままの勢いで皆でバンジージャンプにも挑戦することになりました。まずは写真を御覧ください。
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今見返してみても凄い高さだなーと思います。バンジージャンプというのは『ジャンプ』という名称から飛ぶものだと思いがちですが、実際には両手を横に羽のように広げて前に倒れて落ちていく遊びです。能には直立不動のまま真後ろへ倒れる『仏倒れ』と言う技がありますが、その前倒れ版という感じでしょうか。目の前の景色をたっぷりと眺めてから(絶対に下を見てはいけないそうです。たぶん怖いから。)、『5,4,3,2,1、バンジー!』の掛け声と共に前に倒れていきます。自分から体重が無くなり、次の瞬間にゴーッという音と共に真っ逆さまに落ちていきます。その時間およそ6秒、最高時速200㌔。3,4回のバウンドをしてから下のクッションへと下ろされます。
バンジーの感覚はまさに『風を切る』という感覚でした。怖いという感覚はまったく無く、ただ楽しくて楽しくて、ぶら下がっている間ずっと一人で爆笑していました。本当に不思議で、クセになりそうな体験でした。下に降りていくと、カフェでそれを見ていた人たちから一斉に拍手が沸き起こり、ちょっとした英雄のような扱いを受けました。再び上階へ戻り、仲間達と再会して皆で撮影されていたDVDを見て興奮気味に余韻に浸ります。展望台の他のお客さんからも、賞賛の言葉をいただいたり、感想を求められたりしました。そしてその後、皆で一緒にタワー内の展望レストランで遅い昼食を食べました。

仲間に混ぜてくれた四人組の正体は、何と全員東大医学部の学生でした!何でも大学の卒業旅行で、ベトナム・マレーシア・マカオを旅しているとのこと。写真から伝わる感じでもなんとなくわかっていただけると思いますが、まったくガリ勉という感じがしないのです。東大医学部と言えば日本最高峰の超難関。本当のトップに立つ人達と言うのは、人間的にも温かみがあり、真の意味で賢い人達なのだな、ということが良くわかりました。しかも最後の最後になって、そのうちの一人が何と暁星高校の後輩であることが判明しました!しかも学年は4学年差なので、中学・高校で同じ校舎内で同じ時期に学んだ間柄ということになります。暁星は大体1学年当りの卒業生が180人程度の小さな学校ですので、この偶然には本当にびっくりしました!もしかしたら何かに引かれるようにめぐり合う必然だったのかもしれませんね。

とにもかくにも、彼らがいなければきっと自分はバンジーを飛ぶことも出来なかったでしょうし、温かく受け入れて仲良くしてくれた彼らには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。旅先で出来た友人ではありますが、これからもまたお付き合いが続くような関係になれれば良いな、と心から思いました。そして新たに社会に出る彼らに、今後も幸せな人生が続いて行くようにと願ってやみません。

こうして昼食後に彼らと別れ(と言っても15時過ぎではありましたが)、いったんホテルに戻ったら、父子とも爆睡してしまいました。きっと興奮と緊張から解放されて一気に疲れが出たのでしょう。目が覚めたのは18時少し前。それからホテル内、カジノのど真ん中にある『帝王点心』という店で夕飯を取り、その後はドッグレースb0145146_2194777.jpg場へ。5レースほどしましたが、ほとんど当てることは出来ませんでした。ただなんともローカルなのんびりとした雰囲気を堪能することは出来ました。その後はホテルに戻ってホテル内のカジノへ。カジノは撮影禁止なので写真は一枚もありませんが、本当に巨大で、はぐれたらめぐり合うことは不可能といった感じです。父はブラックジャック、私は機械が動かしている『大小』というサイコロゲームをしました。父は慣れたものでなかなかの戦果でしたが、私はからっきしダメでした。あらためて自分が賭け事に向いていないことが良くわかりました。

私はこうして先に早々に部屋に戻り、お酒を飲みながら翌日の計画を練っていました。翌日はマカオの中で唯一の田舎といえるコロアン島に行くことにしました。

では続きはまた次回に。
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by munenorin | 2009-03-04 02:32 | オフ、ふっ、ふ。

マカオ香港親子二人旅

そろそろ旅日記書きます。

まとめて書こうとすると、また西安のときのように大変な長さとなってしまうので、無理せず少しずつ書いていきたいと思います。

今回は父と二人旅でした。当初は妹と三人で行く予定だったのですが、妹が急遽来月に舞台が決まり、その稽古の日程とかぶってしまったので、このような二人旅となったものです。

成田を10時発の便に乗って香港へ。向かい風の中での飛行だったので、香港着は現地時間で14時半少し前。初めての香港国際空港でしたが、香港国際空港って本当に広いんですよ!到着口からイミグレーションのところまで徒歩20分というところもあります。なのでシャトルに乗って移動するのがポピュラーなようです。今回の旅では先にマカオに行くことにしていました。マカオに行く場合は、イミグレーションを通らずにフェリーに乗って直接向かうことが出来ます。その場合、入国審査はマカオで受けることになります。

フェリーに乗ったのが出発時間の関係で16時半。約一時間の船旅でマカオに到着しました。そして向かった先は今回のマカオでの滞在ホテル『ヴェネチアン』。
b0145146_23213742.jpgご存知の方も多いと思いますが、ラスベガスにある『ヴェネチアン』のマカオ版で、客室数3000、正面ロビーから一番遠い客室まで徒歩20分というとんでもない巨大ホテルです。ホテルの中には巨大なカジノはもちろんの事、b0145146_23291849.jpgスポーツジムにパターゴルフ、そして写真のようなベネチアをイメージしたゴンドラの流れる水路とショッピングアーケード(すべて室内です)、フードコートに高級レストランと、さながらテーマパークのような趣の建物です。室内はすb0145146_23334183.jpgべてスイートという五ツ星ホテルですが(写真に映っているのが父です)、その割には宿泊費が安いというのも特徴です。きっと多くの店のテナント料やカジノで得る収益というのがかなりあるからなのでしょう。
ホテルに着いb0145146_23593371.jpgたのは17時半過ぎくらいですが、まずはこのホテルの中を散策することに1時間半近く費やしました。ホテルのロビーに続く道の天井には、御覧のようなバロック画をイメージした絵が描かれています。またホテルの中には劇場があり、今年から『シルク・ドゥ・ソレイユ』が常設公演を行っています。本当に日本ではちょっと考えられないスケールのホテルでした。しかも周りには他にも巨大ホテルがいくつもあり、現在も新規の建設ラッシュは続いています。現在は世界的な経済危機ですが、この『マカオ・バブル』はいつまで続くのか、と考えさせられる部分もありました。

さて、ホテル探検後は夕飯へ。
マカオはマカオ半島にタイパ島、コロアン島、そしてタイパ島とコロアン島の間にあり、海を埋め立てて作られたヴェネチアンのあるコタイ地区という4つの地区で成り立っています。b0145146_001133.jpgその中で、ヴェネチアンから最も近いタイパ島の中に、官也街を中心とした『タイパ地区』という風情のある一角があります。その中にあるポルトガル料理の店で夕飯をとることにしました。マカオは大航海時代の昔から東西海上貿b0145146_02542.jpg易の拠点として栄えた街で、特にポルトガルと深い関わりがあります。そんなわけで市内にはポルトガル料理の店が数多くあります。今回行った店は『ガロ』というガイドブックに出ていたお店。外観は御覧のb0145146_054227.jpgようなポルトガルの民家風の造りで、内装もこじんまりとしていながら開放的で、可愛らしいインテリアで装飾されています。人気店だけあって中はほぼ満席。私達が案内されたテーブルの隣には10人ほどの謎の美女軍団がいました(写真はありません。残念ながら026.gif)。どうやら地元のマスコミ関係の仕事の人たちだったようです。きっと地元でも人気のお店なのでしょう。
日本ではあまりb0145146_017258.jpg見かけない、発泡性の酸味のあるポルトガルの白ワインを飲みながら、地元の魚介類を中心としたポルトガル料理をいただきました。全体的にはイタリア料理をもう一つあっさりさせたような味わいでした。写真の料理は海老のグリル・ガーリックソース掛け。日本人の口にもよく合う、なかなかの一品でした。






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そして食事終了後はタイパ地区の風情のある町並みをふらふらと歩きました。b0145146_022050.jpg




























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マカオは全部で約29㌔平方メートルと大変小さな街ですが、地区によって実に色々な表情を見せます。このタイパ地区はまさにポルトガルの下町そのもの(行ったことはありませんが・・・)。そんな中に中国伝統の廟があったりするところが、まさに東西文化の融合といった趣でした。1時間ほど散歩してホテルへ。


旅行前日の福岡での舞台から、引き続き早起きをしてのマカオ入りだったので、さすがにこの日はカジノにも行かず、ホテルの部屋で二人でウィスキーを少し飲みながら翌日の旅の打ち合わせをして、床につきました。


これで一日目は終了です。結局それなりの長さになりましたね。旅は翌日に早くも最大のハイライトを迎えます。二日目以降の旅日記もお楽しみに!
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by munenorin | 2009-03-01 00:36 | オフ、ふっ、ふ。