能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

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着!

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マカオ&香港から先ほど帰国しました。

4泊5日でしたが、今回も実に盛り沢山な旅になりました。そして父と一緒に本当によく歩きました。また折りを見ながら、何回かに分けて旅行記を書いていきたいと思っています。


さて、明日は朝から観世会の申し合わせに学生能の申し合わせ、夕方から稽古能とハードな1日ですので、まず今晩は体調をしっかり整えて明日に備えます。というわけで続きは明日以降に(笑)。

でもそれではあんまりですので、少しだけ旅のおすそ分けを。写真は九龍半島と香港島を結ぶフェリーから撮影した、香港の夜景の一部です。割と綺麗に撮れたので携帯の待ち受けに設定しました。
山からの夜景に海からの夜景。香港の夜景はアジアNo.1の素晴らしさです。
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by munenorin | 2009-02-26 21:18

脱出!!

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昨日、一昨日と博多でした。


福岡観世会で父が『熊野』のシテだったので、お供・働(舞台には出ず楽屋働きをすること)として同行したものです。


そして今日は今から成田発10時の便で香港・マカオへと行ってきます。
また男二人旅ですが、今度はなんと父とプライベートの二人旅です。まさかこの歳でそんな旅をするとは思いも寄りませんでした。さてどうなりますことやら?

先月にも友人と海外に行きましたが、なぜか海外に行くときは立て続けになることが多いです。行かないときは2年くらい行かないこともあるのですが‥。決して遊んでばかりいるわけではありませんよ(笑)。

そのしわ寄せもあって、特に先週は殺人的なスケジュールになってしまっていました。帰国後もしばらくはそうなることでしょう。でもせめて海外にいる時くらいは、頭と身体をリフレッシュさせたいと思います。


では帰国後の旅日記をお楽しみに!
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by munenorin | 2009-02-22 09:34

会場を移して・・・

今日は19時から東京謡サロンでした。

今回から会場を再び東中野の『武田修能館』に移し、今日は先日の関西のサロンと同様、『海士』を特集しました。『海士』は謡の名場面が多い上にストーリー構成もしっかりしているので、とても謡サロン向きといえます。今日はサロンはおろか能に接するのもまったく初めてという方もいらっしゃいましたが、その方が最後の仕舞実演の部分で、シテの内面を表現するちょっとした型の部分にとても良い反応を示して下さいました。普通に能を観ているだけでは気付きにくい部分に、こうしてサロンを通じて深く楽しんで頂けたことは本当に良かったと思いました。

b0145146_0242134.jpgさて、今日の会場『武田修能館』はもともとは私の祖父が建てた稽古舞台ですが、現在は私の伯父が管理をしています。御覧の写真の通り、稽古舞台としては他にあまり類を見ないくらい立派な舞台です。


さて、今回も少し残念であったのは、参加者が3名と少数だったということです。大阪で謡サロンを開講し始めてから1年と少し。大阪には少しずつサロンが浸透してきましたが、東京はいまだになかなか定着というところまで漕ぎ着けることが出来ません。私の宣伝努力が不足していることが最大の問題だとは思うのですが、何とか多くのお客様に一度でもご来場いただけないか、というのが私の今の願いです。
まず、他の多くの能の催しよりは楽しんで頂ける可能性が極めて高いと思っていますし、何より能の堅苦しさからは無縁の、本当に気楽なイベントです。

都心中心部から間近い場所にある、ゆったりとした閑静な空間『武田修能館』で謡のヒーリングシャワーを体験してみませんか?次回は3月27日(金)、次々回は4月23日(木)、どちらも19時開始です。

皆様のご来場、心よりお待ちしています001.gif
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by munenorin | 2009-02-20 00:43 | 謡サロン

失敗

相変わらず変な気候が続きますね。

そのせいかわからないのですが、この4~5日ほど著しく睡眠サイクルが狂っていました。5日ほど前に友人のメールで2時半にたたき起こされたのがきっかけですが、そこからしばらく毎日必ず2時半頃に目が覚めるという嫌な習慣がついてしまいました。それが場合によってはそのまま朝まで寝られないこともあって、日中は頭がボーっとする日が続いていました。

そして昨日。

朝から研究会の申し合わせ、昼に会合があって夕方から武田同門会だったのですが、昨日の武田同門会、自分としてはかなり至らない内容となってしまいました。

昨日は後見・地謡のほかに、本プログラムの前のお話担当でした。
能は「鶴亀」と「玄象」という登場人物の多い演目で、いつも以上に楽屋がてんやわんやだったせいもあるのですが、楽屋内で装束の着付けをしていた流れでまったく頭の中を整理しないままお話に出てしまったら、途中3回くらい頭の中が真っ白になりそうになり、変な汗まで出てきてしまいました。何とか時間通りにお話を終わらせはしましたが、話している感じはもしかしたら先日の中川前経済担当大臣の記者会見のようだったのではないかと思います。

情けない気持ちと同時に、せっかく観にいらして頂いたお客様に大変申し訳ないことをしてしまったという思いが強く残ってしまいました。

気持ちを落ち着けて頭を整理して舞台に出て行かなかったことが最大の問題・反省点ではありますが、それ以上に健康な生活が大事だということを思い知らされました。舞台は(お話を含め)、常にいろいろなことに思いを巡らせていても失敗が起こり得るものです。それを体調不良で集中力を欠いてしまったら、必ずほころびが出てしまいます。
今後はたとえそれがお話・解説の類であったとしても、しっかりと責任を持って舞台に上がらなければなりません。今後はこのようなことがないよう、まずは明日の謡サロンから精一杯臨んで参ります。どうぞ今後とも応援宜しくお願い致します。
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by munenorin | 2009-02-19 01:27 | 能楽日記

すぐ差がつきそう

毎日なんだかんだと舞台や稽古や雑務に追われていますが、昨年亡くなった祖母の住んでいた棟も大方片付いたので、いよいよ自分用にリフォームしようと思い、主にネットを中心にして様々なリフォーム会社を調べています。

今はリフォーム会社のホームページを一つ一つ調べるという方式でなくても、リフォーム会社紹介の専門サイトがあり、そこでいろいろな条件を検索エンジンに掛けると、自分に見合った会社が残るという便利なシステムがあるんですね。これを活用させてもらい、結局10社ほどから資料請求をすることにしました。そして、資料請求後には現地調査に来てもらいたい可能性があるということ(ここが大事)、予算は大体このくらいであるということ、半年以内にリフォームするということ、何かの折には電話でなくてFAXで連絡を欲しいというような旨を、リフォームサイトを通じて昨日連絡してもらいました。

そこで面白いな、と思ったのが各社の対応。

一番最初にFAX連絡をしてきた会社は、何とネット送信後の約1時間後。すばやい対応もさることながら、早速資料をお送りしましたので宜しくご検討のうえ現地調査の折はまたご連絡ください、とのこと。ごく一般的ではありますが、常識と節度をわきまえた対応といえます。こんな会社が2社ほど。そのほかでは、まだ現地調査に来てもいないのにFAX上で見積もりを出してくる会社。しかもこちらの提示した大まかな予算を大幅に上回っているのです。まぁでもこの程度はまだ許容範囲かと思います。

そしてここからが許容範囲外。

「FAXで連絡を」と伝えていたにもかかわらず、電話を掛けてきた会社。何も知らない妹が電話に出てしまったので、大変混乱したようです。あとで間違えて電話を掛けてきたことを詫びるFAXが入りましたが、そこでもこちらが要求した資料請求のことには一切触れず、すぐに現地調査に行きます、との勝手に先走った内容。
「資料請求」というのは、まだ各社のセールスポイントや大まかな価格などを比較検討したい、ということだと捉えられない、他社に負けないようにとの先走った思いが見え見えで、見苦しくもありますし、とても安心して任せられない気持ちになりました。

そしてもう一つの会社は、やはり資料送付のことに一切触れず、勝手に現地調査の日程と時間を3つほど出してきて(それもこの一週間ほどの急な日程)、「この中から日程をお選びください。お忙しいと思いますが宜しくお願いします」とのこと。あまりの失礼な対応に、これには怒りを通り越して呆れてしまいました。「こっちはそんなに暇じゃないんだよ」と言ってやりたくなります。
その他3社ほどはまだ連絡がありません。ただ下手な連絡をしてくるよりは、だまって資料を送ってくる方が賢い対応かもしれません。

リフォームとはいえそれなりに高い買い物をするわけですから、やはりこうした初期の対応というのは印象を大幅に決定付けてしまいます。もちろんこの不況で各社とも喉から手が出るほど仕事は欲しいでしょうが、あまりにガツガツした対応は利益優先の方針が透けて見えてしまいますし、何より美徳の欠けた会社に美しい住まい作りを提案できるとは思えなくなります。

最初は10社もあると選ぶのが大変なんじゃないかと思いましたが、こうして早くも印象に差が出てきています。まだ焦ることではないので、じっくり吟味して少しでも良い会社を選ぼうと思っています006.gif
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by munenorin | 2009-02-16 23:21 | 四方山つぶやき

8年振り?

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メガネ買い替えました。

この間沖縄のアウトレットモールで購入したものですが、レンズが入って今日郵送で手元に届きました。

舞台の上での利便性もあって、ここ数年は外出時はほとんどコンタクト着用で活動していましたが、最近はかなりオシャレなメガネが出てきましたよね。というわけで今回およそ8年振りに買いました。

写真で見ると何の変哲もない感じですが、実際に掛けてみると実は少し変わったデザインです。仕事とプライベートのどちらでも使えそうなのでこれをセレクトしました。

掛けたらどんな顔になるか、は実際にご覧になった時のお楽しみということでお願いします(笑)。
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by munenorin | 2009-02-15 00:02
今日は夕方から『中国料理と能楽を楽しむ夕べ』でした。

これは中国料理店でお料理を楽しんでいただきながら、能楽の体験型のレクチャーを楽しんで頂くという、一種のコラボレーション公演です。
今私が積極的に取り組んでいる能楽ワークショップの一環ですが、今回ご依頼を受けた新宿三丁目にある中国料理店『翔』さんは、私達家族とはかれこれ25年近いお付き合いのあるお店で、3年ほど前にリニューアルオープンをされてからずっと、いつかはコラボレーション公演をしましょう、と言って頂いていたのが今回ようやく実現したものです。というわけで、今回は父と二人でのレクチャー公演ということになりました。

コンパクトな店内ですので、今日参加されたお客様は全部で14名。ほぼ初めて能楽に接するという方がほとんどでした。今日は約1時間という限られた時間でしたので、プログラム内容は能の簡単な解説に謡の実演。舞の型を少しお見せして、能面能装束を御覧いただいて(参加のお客様に簡単な着付けもさせて頂きました)、最後に謡の体験稽古をしていただくというものでした。初めて能に接するという方がほとんどでしたので、最初は堅苦しい空気になるのではないかと危惧したのですが、お客様皆様が最初から大変温かい空気を作り出してくださったので、私達もそれに乗せていただいて、何とかつつがなくレクチャーを終えることが出来ました。

そして終了後には私達ともども、『翔』店内で美味しい中国料理を頂戴しました。今日のメニューはふかひれスープの中華風茶碗蒸しや活オマール海老の卵炒め、なまこの煮込みなど高級料理のオンパレード。それにビールに甕出し紹興酒が飲み放題というものでした。これで能楽レクチャーと併せた価格が何と10000円ポッキリ(別に怪しい店の呼び込みではありませんが037.gif)!これは『翔』の店主さんが、日頃お世話になっているお客様方にぜひご恩返しをしたい、という思いから実現したものです。本当にその真摯な姿勢には頭の下がる思いが致します。

そんなこんなで店内は大変に盛り上がり、18時半にレクチャーを始めて、食事が終了して解散になったのがなんと23時!本当に私達にとっても大変有意義で楽しい催しとなりました。

『翔』の店主さんからはまた近いうちにぜひ、というお話をいただいていますので、今後も継続的に続けて行けるよう、色々アイデアを出していこうと思っています。

そして最後に宣伝を一つ。

今日お出でのお客様からも、「またぜひこのような体験をしてみたい!」というご意見をいただきましたので、改めて謡サロンの宣伝をさせて頂きます。

☆2月19日(木)19時~20時半頃
☆3月27日(金)19時~20時半頃
☆4月23日(木)19時~20時半頃


参加費:3回 8000円 茶菓付 (1回3500円・2回7000円・初回体験チケット2000円)とりあえず1回だけ、というご参加も大歓迎いたします。

会場は地下鉄『中野坂上』、JR『東中野』駅から徒歩8分ほどの武田修能館です。松の鏡板に檜の舞台のある立派な舞台です。
「謡サロン」にはホームページがあります。詳しくはそちらを御覧ください。携帯からも閲覧できます。アドレスはこちら→http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=utaisalon

その他お問い合わせ、お申し込みはこのブログ上でも承りますので、どうぞどしどしコメントをお寄せください!
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by munenorin | 2009-02-14 01:51 | 謡サロン

朝の伊丹空港

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昨日は謡サロン2日目。いつもは2日目の夕刻に帰京するのですが、昨日は用事があったので大阪でもう一泊しました。ただ今日の11時から千駄ヶ谷の国立能楽堂で申し合わせがあるので、早めの飛行機で東京に戻ることにしています。

写真は午前7時過ぎの伊丹空港ロビー。ご覧の通りの大変な人出です。休日明けのせいもあるのでしょうか、早朝にもかかわらずこの賑わい、少しびっくりしてしまいました。

さて、空港に着いていただいた朝ご飯が、『AIR DELI』というお店の朝定食。ご覧の通り、具だくさんの味噌汁に鮭の塩焼き、小鉢までついて500円!やはり大阪は食べ物の物価が安いです。しかもかなりのボリュームだったので、昼過ぎまではなんとか持ちそうです。

今日は申し合わせの後、渋谷の観世能楽堂に移動して観世会荒磯能、その後に話し合いとなかなかハードスケジュールなので、しっかり栄養をとらなくてはなりませんね!
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by munenorin | 2009-02-12 07:48

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今日から大阪です。

謡サロン一日目。今月の演目は『海士(あま)』です。『玉之段』を中心に見どころ・聴きどころの多い作品なので、どこをピックアップしていくか大変迷いましたが、参加の皆さんには概ね楽しんでいただけたようです。

今日ご来場のお客様は皆さん三回以上参加された方ばかり。皆さんがそれぞれで、ご自身だけの謡サロンの楽しみ方を既に見つけられているということがわかって、とても心強く嬉しく思いました。

さて、サロン後にはいつもお茶を飲みながらいろいろなお話をするというのが定番なのですが、今日は謡サロンスタッフの方が、写真の通りの素敵な懐紙をご用意して下さいました。しかしこれ、買ってきた品ではなく、ご自身で作られた品ということ。しかもパソコンでお作りになられたのです!実はこれは本物の和紙の懐紙ではなく、B5のコピー用紙を折って作られた品なんだそうです。しかし、花の挿し絵を入れられる位置といい、絶妙の仕上がりですよね。いただいたお菓子も大変に美味しかったのですが、ひとしきりこの手作り懐紙で皆さんで盛り上がりました。


明日は新しい方が三名参加されるので、また新鮮な気持ちで臨んで行きたいと思います!
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by munenorin | 2009-02-11 00:21

沖縄「能と組踊」

昨日の夜、沖縄より帰京しました。

今回の能の演目は『芦刈』と『隅田川』でしたが、それぞれの日に組踊では『花売の縁』と『女物狂』という二つの演目が上演されていました。これは能・組踊のそれぞれの演目が大変似通ったストーリーになっているからで、特に『花売の縁』の方は『芦刈』に題材を得て作られた作品なんだそうです。

私は両日とも楽屋のモニターから拝見していました。
例えば地謡が登場するところなど、能と同じような作りになっている部分もありますが、組踊の舞台上での演じられ方は、決して能と似ているというわけではありません。私の印象では歌の部分は長唄のような、台詞の部分は京劇に近いような感覚。しかしそれに沖縄独特の楽器音楽が加わるので、やはり沖縄オリジナルの演劇としての存在感があります。そして子役が重要な役割を果たしているようで、舞台上で大活躍していました。皆さん綺麗な発声をされているのがとても印象的でした。

ホテルでも暇な時間にテレビをつけていると、沖縄独自の演劇・音楽などの番組が結構放送されています。この狭い土地の中で、実に多くの方が何らかの芸能に携わっているんですよね。大変文化意識の高い土地なんだと思います。

今回は仕事として沖縄に行きましたが、時間があったら今度はプライベートで訪れてみたいと強く思いました。そしてもっと色々な芸能に実際に触れてみたいと思っています。

ちなみにこの「能と組踊」の公演は、東京の国立能楽堂で3月28日、29日に同じ演目構成で行われます。もしご興味のある方はぜひどうぞ!
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by munenorin | 2009-02-10 00:45 | 能楽日記