能楽師・武田宗典の舞台活動・観劇活動を中心にした日記的四方山話


by munenorin

カテゴリ:能楽日記( 102 )

皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年は色々な悲しい出来事が多い年でしたが、それを乗り越え、本年は明るい未来への第一歩となるような年にしたいと心より願っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

本年は2月26日(日)に初の単独企画公演「武田宗典道成寺の会」を開催させて頂きますが(お蔭様でチケットは全席完売となりました)、その他にも公演が目白押しです。本年、私がシテを勤めさせて頂く舞台を、以下にお知らせ申し上げます。

☆2月26日(日) 武田宗典道成寺の会 「道成寺」
☆4月12日(木) 観世会荒磯能 「箙」
☆9月9日(日) 大分研能会 「船弁慶 前後之替」
☆12月18日(火) 武田同門会 「雷電」

その他にも7月には横浜能楽堂で公演、七拾七年会も下半期には開催予定です。詳しくは武田宗典ホームページ内を御覧下さい。大幅に公演情報の更新を致しました。
アドレスはこちら→http://takedamunenori.com/main.php

皆様が健やかに、幸せな一年を過ごせますように・・・。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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by munenorin | 2012-01-01 08:52 | 能楽日記

本年最後の武田同門会

明日は渋谷の観世能楽堂で、本年最後の「武田同門会」です。

能『和布刈』松木千俊
狂言『塗附』野村萬斎
能『富士太鼓』武田文志
能『車僧』佐川勝貴

※全体的にバランスの取れた番組です。

☆16時開演 終演20時半 全席自由ですので、ピックアップ鑑賞も可能です。 
☆入場料金 一般5,000円 学生2,000円 当日券もございます。

b0145146_2235353.jpg私は地謡の他、開演前のお話も担当させて頂きます。
明日の『富士太鼓』は子方を従兄弟友志の長男・おなじみの章志が勤めます。シテとの連吟(一緒に謡うこと)があったりと、6歳半の子にとってはなかなかの難役です。宜しければ、ぜひその姿を観にいらして下さい。








さて、本ブログなのですが、最近は更新が滞りまして誠に申し訳ありません。実は現在、私は多くの記事をSNSであるFacebookに毎日のように投稿しています。これからも折に触れてブログでも記事をアップいたしますが、宜しければFacebookにご参加されませんか?紹介・登録制なので、ご興味のある方はメールアドレスを非公開コメント等でお教えいただけば、こちらからご招待のメールをお送り致します。どうぞ宜しくお願いします。
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by munenorin | 2011-12-19 22:10 | 能楽日記

重陽の節句

今晩は重陽の節句でしたね。もう日が明けてしまいますが・・・。

昨晩は箱根・仙石原にある「箱根翡翠」という会員制リゾートで、重陽の節句に合わせてお囃子とのワークショップ公演をさせて頂きました。ご一緒したのは観世流小鼓方の観世新九郎さんと高安流大鼓方の安福光雄さん。「箱根翡翠」は東急系の会員制リゾートですが、会員でなくても宿泊可能との事。清潔感があって落ち着いた風情なので、ぜひ一度泊まってみたくなるようなお宿でした。

ワークショップでは生まれて初めて、大鼓と小鼓と合わせた謡~大鼓との一調~小鼓との一調を連続で行なうという経験をさせて頂きました。一調というのは、謡とお囃子が一対一で上演するスタイルで、お囃子も通常とは全く違う手組を打ちますし、謡もより高度な次元のものが求められます。一調を一番勤めるのに能一番分勤めるのと同じくらいの神経を使いますので、本当にドキドキでしたが、何とか無事に行きホッとしています。

明日からは大分入り。明後日は従兄達と主宰している「大分研能会」です。皆様のご来場、心よりお待ち申し上げております。
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by munenorin | 2011-09-10 04:16 | 能楽日記

8月代替公演

今月は、3月の東日本大震災の影響で延期になった舞台の代替公演が、後半に目白押しです。
観世能楽堂で行われる主な代替公演について、以下にお知らせ申し上げます。

☆8月28日(日)東京観世会 13時開演
☆8月30日(火)武田同門会 16時開演
☆8月31日(水)研究会    17時半開演

特に30日(火)の武田同門会では、「田村 替装束」という作品で、私は地謡のリーダー・地頭(じがしら)を勤めさせて頂きます。年に1回の貴重な機会ですから、大切に勤めたいと思っています。

もし上記の公演について、ご興味のある方や観てみたいと思われる方は、このブログ上のコメントやメール等でチケットを承りますので、いつでもご連絡下さい。なお詳細は観世文庫ホームページにも掲載されています。

では今日は一日暑くなるようですから、熱中症にはくれぐれも気をつけましょう!
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by munenorin | 2011-08-09 07:34 | 能楽日記

国立能楽堂『隅田川』

今日の夜は国立能楽堂で、関根祥六師がシテの『隅田川』。能が世界に誇る悲劇の傑作です。子方を従兄・友志の子、章志が勤めました。

私も地謡の末席でしたが、今日の舞台、演者の側から申し上げるのは甚だ不遜かもしれませんが、年に何回かあるかどうかというような、とても良い舞台だったのではないかと思います。演じ手・お囃子・地謡・客席・・・全てのバランスがうまく行って、とても集中力の高い舞台になっていたように思います。それにしても御歳80歳の関根祥六師、真夏に大曲『隅田川』を勤められるというのは、本当に只者ではありません。やはり素晴らしい役者さんでいらっしゃるなぁ、と改めて感じ入ってしまいました。これからもお身体を大切に、少しでも永く良いお舞台を作って頂きたいと思います。

今日は朝から観世会定期能の申し合わせ等もあり、一日が非常に長かったのですが、こういう舞台に出逢うことができると疲れも吹き飛びます。また明日も一日頑張って参りましょう!
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by munenorin | 2011-08-05 23:31 | 能楽日記

横浜「小鍛冶 黒頭」

少し遅くなってしまいましたが・・・先日、横浜能楽堂主催「親子能楽ワンダーランド」にお越し下さった皆様、本当に有難うございました。おかげさまで何とか無事に「小鍛冶 黒頭」の大役を勤めさせて頂くことが出来ました。当日は客席約470席のほとんどが埋まる盛況振りでした。ご遠方からいらしてくださった皆様、ツアーを組んで来て下さった皆様、ご来場いただいた全てのお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。大勢の皆様の前でシテを勤めることが出来て幸せでした。

当日は1部がお子さん体験講座、2部がワークショップ・狂言「柿山伏」・能「小鍛冶 黒頭」でした。1部の体験をされたお子さんが2部にもほとんど残って下さっていて、視界の狭い面の中から、お子さん達の姿が客席のあちこちに見える図はとても新鮮でした。「小鍛冶」に関しては、朝に一生懸命取り組んだ体験講座の疲れか、前半部は少し眠そうなお子さんがいらっしゃいましたが、後半部になるとほとんどのお子さんが起きていたようです(ハッキリ見えたわけではなく空気感です)。特に台に飛び乗るシーンでびっくりして眼を白黒させていたお子さんがいらっしゃったのは、とても素直な反応で面白かったですし、何だか「やった甲斐があったなぁ」と感慨深かったです。また騒いだり、泣いたりするお子さんが一人もいなかったのには驚きでした。

能楽の舞台は、単に演じ手の側がお客様に良いものを提示するだけでなく、それを受け取られたお客様が一つの空気を作られて、舞台と客席が一体になった時、得難い素晴らしいものになるように思います。その意味で先日の横浜の舞台は、お子さん達が独特の空気感を作っていて、それが周りのオトナのお客様にも良い空気として影響していたように思いました。もちろん自分としては様々な部分で課題が残る部分もあるのですが、そういった意味ではとても満足の行く舞台になりました。

次はいつこのような機会があるかわかりませんが、小さい頃から慣れ親しんだ横浜の地で、またいつかシテを勤めることが出来たら良いなぁと心から思います。8月中頃までは、身体のケアにも重点を置きながら少し充電して、また今月後半からしっかりネジをまいて参ります!
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by munenorin | 2011-08-04 00:33 | 能楽日記

昨日の武田同門会別会

昨日は武田同門会別会。同門の佐川勝貴が「道成寺」を勤めました。ご来場下さった皆様、誠に有難うございました。佐川が無事勤めてホッとしましたし、私も来年には同じ舞台を勤めるということを考えると、とても他人事とは思えない気持ちになりました。本当に色々とても勉強になりました。

私は今回の「道成寺」では、鐘後見の一人・通称”綱さばき”をさせて頂きました。従兄の文志の道成寺の時にもさせて頂いたので、今回が2回目です。
「道成寺」には、舞台上に巨大な大道具である釣鐘が登場します。観世能楽堂の鐘だと重さは100kgくらいあると言われています。その鐘に専属でつく5人の後見が、道成寺にだけ登場する”鐘後見”です。5人にはそれぞれ役割があり、一番重要なのはもちろん鐘をタイミング良く落とす役割を担う主後見(昨日は従兄の友志が勤めました)なのですが、皆それぞれ自分の役割に責任を持って、舞台上でハプニングが起こらないよう細心の注意を払います。私の担当する”綱さばき”は鐘を吊る綱を結んだり解いたりする役目です。鐘を吊る綱は重さに堪えられるよう、堅く太く出来ているので扱いが大変難しいのですが、それを迅速且つ正確に行なうにはある種のコツが必要になってきます。2回目にして、ようやく少しそのコツがつかめたように思います。

昨日は「武田」という苗字の人が4人鐘後見でした。いずれも若く経験は浅いのですが、残る一人の大先輩・上田公威さんの助けもあって何とか成立しました。この経験を忘れないよう、次のステップへと活かして行きたいです。

一週間に1回程度しか更新していないブログですが(汗)、今日は引き続き次の記事で、8月の虫干しツアーのご案内をさせて頂きたいと思います。ご興味のある方はぜひ御覧下さい。
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by munenorin | 2011-07-17 22:55 | 能楽日記

武田同門会『項羽』御礼

少し遅くなってしまいましたが・・・一昨日、武田同門会に足を運んで下さった皆様、本当に有難うございました。おかげさまで何とか滞りなく勤めることが出来ました。

今回は、私が主催している「謡サロン」のお客様、また春学期に主任講師を勤めさせて頂いた「丸の内朝大学」の生徒さんをはじめ、ほぼ能楽初体験という方が大勢いらしてくださいました。そして遠方から駆けつけてくださった方、お忙しい時間を縫っていらしていただいた方、実に多くのお客様に恵まれました。初めてご覧になる方にとって、私の能が人生初めての能との触れあいということになりますから、ものすごいプレッシャーもありましたが、逆に大勢のお客様のパワーを味方につけて舞台を勤めることが出来ました。

そして今後の自分にとって、また次の課題が見えてきた部分もあり、それを一つ一つ消化しながら、来年2月26日の道成寺の会に向けて、一歩一歩ステップアップしていきたいと思っています。

次の第一課題は7月31日(日)、横浜能楽堂での「小鍛冶 黒頭」になります。自分にとっては身に余る大役です。宜しければ、夏休み中華街に遊びに来るついでに、能楽鑑賞はいかがでしょう?とてもスッキリ爽やかで気持ちよい演目だと思います。開演は14時、終演はおおよそ16時と、比較的短くて御覧頂きやすい構成になっています。

皆さまのご来場、心よりお待ちしています。お会いできる日を楽しみにしています!!
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by munenorin | 2011-06-23 06:01 | 能楽日記
昨日は研究会、『景清』のツレをさせて頂きました。ご来場いただきました皆様、誠に有難うございました。

昨日の『景清』のシテは父・武田宗和、つまり親子でシテとツレをさせて頂きました(トモは山階彌右衛門氏)。『景清』はシテが悪七兵衛景清、ツレはその娘・人丸ということになりますから、実際の親子で親子の役をさせて頂いたことになります。これは成人してからはおそらく初めてのケースだったのではないかと思います。

父には幼少の頃から稽古をつけてもらい、数え切れないほど舞台も共にしているのですが、実際に物語の中でシテとツレとして舞台に立つと、こんなにも色々と肌で感じることがあるのか、と驚きの連続でした。『景清』は1時間10分程度の作品ですが、それよりもずっと長く感じられる、濃密な時間でした。そして父の役者魂というものに、改めて触れた思いがしました。

この舞台で得た感覚を忘れないようにして、来週21日の武田同門会『項羽』に臨みたいと思います。武田同門会は16時開演、『項羽』は19時過ぎからの予定です。自分にとっては大好きな中国物の能。皆様、ぜひお見逃しありませんように!
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by munenorin | 2011-06-16 06:59 | 能楽日記

アバター

何だか落ち着かない天気が続きますね。

さて、先日より打ち合わせを重ねていたホームページの更新ですが、このたび新たにホームページにアバター(ちょっとした動画)が登場することになりました。既に更新は済んでいますので、すぐに観ていただくことが出来ます。ただしPCページのみで、携帯ページでは表示されません。

http://www.takedamunenori.comのページより入っていただくと、私のアバターがご挨拶を始めます(3~5秒程度お待ち下さい)。そしてそこからメインページに入ると、メインページ上で実演が始まります。
実演はそれぞれ1分前後で2種類あり、ランダムに表示されるシステムになっています。もちろん動画を途中で止めたり、消したりすることも可能です。また動画表示中にメニューページに入っていただくことも出来ます。ぜひ一度御覧下さい。

このアバター撮影は、撮影の枠をはみ出ない様に舞うことや、摺り足が出来ないなど思いの他苦労が多かったのですが、とても貴重な経験をさせて頂くことが出来ました。

このアバターは、まだ能をあまりご存じない方、或いは外国の方などに気軽に能を知っていただくために作成したものです。今後色々な広がりに繋がっていく、きっかけ作りにしたいと思っています。

またホームページには、近日中にもう一つ新しいページが出来る予定です。どうぞそちらもお楽しみに!
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by munenorin | 2011-06-06 00:18 | 能楽日記